河原研究室で使用している、実験装置についてご紹介いたします。
万能試験機
万能試験機では引張試験、圧縮試験などを行える機械であり
河原研究室では引張試験を行うために使用しています。
引張試験を行うことにより応力―歪み曲線を得ることができ
ゴム同士の強度物性の比較を行うことができます。
核磁気共鳴装置(NMR)
エスアイアイナノテクノロジー社 示差走査熱量計DSC7020(DSC)
DSC測定は試料の状態変化による発熱反応
吸熱反応を測定するものであり、この研究室
においては作成したゴムサンプルの物性評価
グラフト共重合物の確認に使用されています。
例えば、グラフト共重合し、モノマーの分離
を行った試料にDSC測定を行うことで
共重合ができているかの確認を行うことができます。
粘弾性測定装置MCR301(株式会社アントンパール)
遠心分離機
河原研究室では遠心分離機を用いて天然ゴムの
脱タンパク質化を行っています。
天然ゴムに尿素やドデシル硫酸ナトリウム等を加えて
撹拌し、遠心分離を行うことでタンパク質を分離させ
ています。作成したタンパク質フリー天然ゴムは
新素材の開発等に使用されます。
FTIR4100フーリエ変換赤外分光光度計
FT-IRは赤外光をサンプル試料に当て、スペクトル
から分子の構造や官能基の構造を得るものであり
当研究室では主に分子の構造の確認、特定の分子の
定量のために使用しています。
例えば、タンパク質のピークを確認することで
脱タンパク質化ができているかを確認できます。
クライオミクロトーム
ミクロトームは試料を均一かつ薄く切り出す
ために使用する機械であり、研究室ではTEM用の
超極薄の試料を作成するために使用します。
透過型電子顕微鏡(TEM)
TEMを使用することで天然ゴムのモルフォロジーを
見ることができます。このTEMでは2D画像
3D画像を作成することができ、表面、厚さを
含めて構造を見ることができます。
主にナノマトリックス構造を見るために使用されます。
ゼータ電位・粒径・分子量測定システム ELSZ-2000(大塚電子株式会社)
この装置では主にゼータ電位・粒子径測定を行います。
河原研究室では主に粒子径測定を行い
ゴム粒子の粒子径の確認やフィラー粒子の
粒子径の確認をしています。
ラボブラストミル4M150(東洋精機製作所)
ミキサーは加硫ゴムを作成する際に使用する
機械であり、素練り、混練りをこの機械で行います。
練りで作成したゴムコンパウンドは高圧プレス機で
成形、加硫を行いゴムシート状にしたのち、
引張試験等に使用します。