化学のおもちゃ箱10年の歩み(1997〜2006)
1.はじめに
地域貢献事業として、大学祭当日に理科実験体験講座「化学のおもちゃ箱」を開催している。平成9年(1997)に文部省(当時)の理工系教育推進事業の一環として実施されたが、“継続が大切である”との想いで次年度以降も自主開催することにし恒例行事となった。地元の小・中学生とその保護者を中心に毎年2日間で400〜500名の来場者があり、今年度10周年を迎える。「化学のおもちゃ箱」は、地元では先進の活動であり物質・材料系教職員および学生ボランティア(総勢約20名)の運営で継続開催している。
2.運営とテーマ選定の方針
本学を会場に、事前申込不要、参加費無料による5〜6テーマのブース方式で実施。また、次のような方針に基づき、テーマ選定を行い運営している。
1.安全に行える実験を選定する。
2.1テーマ当たりの実験時間は、10〜20分程度とする。
3.お土産(もの作りの作品)のあるテーマを加える。
4.本物の実験器具を出来るだけ使用させる。
5.家庭で出来る実験では無く、ここでしか体験出来ないテーマにこだわる(部分的にでも工夫する)。
6.驚き・感動を大切にし、専門的な説明は行わない。
3.開催記録 (10年の歩み)
開催記録ページ参照
4.ネットワークの広がりと今後の展開
「化学のおもちゃ箱」は、米百俵の地「長岡」では先進的な科学啓蒙活動として知名度は高く、「青少年のための科学の祭典(新潟県大会)」 、「科学とみんなの広場(科学技術振興機構 JSTサテライト新潟主催)」への出展も行っている。小・中学生のみならず高校生向けに、高大連携事業「化学実験講座(銅板にニッケルめっき)」を実施している。平成19年度は、「ひらめき☆ときめきサイエンス(日本学術振興会主催)」の開催も予定している。これらの活動の原点は、10年前にスタートした本「化学のおもちゃ箱」にある。